身体的な悩みが多い介護士

介護士は、利用者を介護する仕事である関係上、数十キロの重さが身体的な負担になる事が一般的になっています。

そこで起きてしまう悩みは、背中・腰・肩といった部分に感じる痛みであり、職業病と言っても過言ではありません。特に、腰に感じる痛みは、仕事に支障が及んでしまうケースも出て来るので、細心の注意を払わなければなりません。

腰痛などになってしまう原因は、腰の筋肉に負担をかける体勢で利用者の車椅子の移乗行為・ベッドからの上半身起こしをしてしまうからです。これらの痛みを生じたまま移乗行為をすると、注意力散漫になる事で利用者が転倒事故に巻き込まれる可能性もあるので、絶対に避けなければなりません。

これらの悩みを解消・予防するためには、時間をかけて筋肉トレーニングやストレッチをしておく事がおすすめです。さらに、腰を保護するコルセットの着用をする事も大切です。

筋肉トレーニングは、腹筋・背筋を積極的に鍛える事が効果的ですが、それに加えて重い荷物を持つといった日常の生活行為や、仕事で「急」が付く動きを出来る限りしない事を意識するといいでしょう。また、腹筋運動は、少しだけ上半身をお腹の方向に近づけるだけでも効果が出て来るので、数十回程度の無理のない範囲で毎日継続して実施する事が重要です。そして、腰痛になっていない同僚介護士に腰痛対策を相談する事もいいので、どのような方法で移乗行為を行っているかを聞いてみましょう。